お知らせ

2023.12.21(Thu) | お知らせ

しつらえ・模様替え

京都では四季それぞれに工夫を凝らした「しつらえ」を施します。多分、漢字では「室礼」と書くのでしょう。
藤野家住宅では、梅雨の晴れ間を見計らって夏のしつらえに模様替えします。

畳を網代や籐筵に変え、障子や襖を取り払い葦戸や簾を取り付けます。
こうすることで、とても暑い京都の夏を風通しを良くするだけでなく、目にも涼しくしようという先人の知恵です。

今年は、京都美術工芸大学の教員3人や学生さん6人が手伝ってくれました。

いつもは夫婦二人で悪戦苦闘していたものですが、お陰で今年はスムーズに終えることができました。この取り組みを京都新聞文化部の記者が取材してくれ、6月21日に朝刊で取り上げられました。

秋になると、また元の状態に戻します。今回も、京都美術工芸大学の教員と学生さんに手伝っていただきました。

網代をきれいに巻き取るにはなかなかテクニックが要ります。畳の上に「上敷き」を敷くのは、波状にならないよう平らに敷く必要があります。

初めての経験の学生さんが多く、真剣に作業していただいた結果、とても立派な部屋になりました。